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2007年 05月 16日
◇衝撃受ける教育関係者--心のケアを第一に 会津若松市で15日未明に起きた母親殺害事件。容疑者が17歳の県立高校3年生だったことで、県内の教育関係者に大きなショックを与えた。県は午前中から緊急対策会議を開くとともに、少年の通う同市内の高校では、他生徒への影響を心配し全生徒を午前中に帰宅させた。県教委は今後、同高への心理カウンセラー派遣をはじめ、他校も含めた生徒や保護者の心のケアに取り組む方針を明らかにした。また、相談を受け付けるための臨時電話の設置なども明らかにした。 ◆県立高校 少年の通っていた高校では校長や教頭、担任教師らが会見したが、一様に「なぜこういう事件が起きたのか、まったく分からないし信じられない」と、ぼうぜんとした表情だった。 会津若松署から学校に事件の一報が入ったのは午前7時50分ごろ。20分後に同署の捜査員2人が来校し、詳しい状況の説明を行ったという。 少年は2年の夏休み明けごろから学校を休みがちとなり、今年4月中旬からは、不登校になった。 担任教師は「自分の居場所を作れず苦慮していたのではないか」と述べ、校長は「もっと早く少年の家を訪問していれば不登校にならなかったのではないかと思う」と、残念そうに語った。 ◆県教委 「生徒の心はうかがい知れない深い闇だ」。県教委の野地陽一教育長は、あまりにもショッキングな事件に、思わずこう漏らした。 生徒の通っていた県立高校は15日、急きょ全生徒を下校させた。16日に全校集会を開いた後、授業は休講にする。野地教育長は「生徒らの心のケアが第一。精神科医派遣の可能性も探りたい」と述べた。 さらに県教委は、事件が他校の生徒や保護者に精神的影響を及ぼさないよう県立学校と市町村教委、私立学校など全学校に対し、十分な心のケアをするよう緊急通知を出した。また、生徒らの相談を聞く臨時電話(024・521・7832)も15日から設置した。 ◆現場周辺 会津若松市内の少年が住んでいたアパートは、閑静な住宅地にある2階建て住宅。近くの60代の男性は「いつも自転車が3、4台止まっていた。高校生ぐらいの子供が住んでいて、友だちが遊びに来ているのかと思っていた。子供だけの家とは思っていなかった」と話した。 20代の主婦は「上の子(少年)はあまり外に出ないので見かけなかった。お母さんの車は今もアパート駐車場に止めてあり、週末に来て何かもめ事があったのでしょうか」。近くに住む主婦(60)は「こんな静かな住宅街で母親殺しなんて」と驚いていた。 また、金山町の母親の自宅近くに住む男性は「昨日の朝に会ったが『おはようございます』といつもと全然変わらなかった」と驚いた様子だった。 会津若松の母殺害:「生徒の心、深い闇だ」 県は緊急対策会議 /福島 やっぱりね。 即、注文ですよ。 教室の悪魔 見えない「いじめ」を解決するために (単行本(ソフトカバー))
by Rock_Hill
| 2007-05-16 17:53
| いじめ
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