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2007年 05月 14日
ミッキーマウスなどディズニーのキャラクターそっくりの人形などを多用していた北京市のテーマパーク「石景山遊楽園」が、本家の米ウォルト・ディズニー社から著作権侵害の疑いで告発された。国営の同園に対しては最近、日米の人気キャラをパクりまくっているとの批判が相次ぎ、同園は突然人形を壊す“証拠隠滅”をするなどしていた。北京五輪が来年に迫る中、浮上した「偽ディズニーランド」騒動に、北京市も調査を開始した。 中国紙によると、ディズニー社は「石景山遊楽園が、ディズニーの著作権を侵害した疑いがある」と北京市版権局に通報し、ミッキーマウスやシンデレラ城に酷似したものを使っていると具体的に指摘した。同局幹部は「事態を重視している。調査を開始した」と述べた。北京市は同園に対し、疑わしいキャラクターの使用を中止するなどの是正指示を出したという。 日米の人気キャラクターをパクった海賊版キャラクターを使っている同園のキャッチフレーズは「ディズニーは遠すぎる。石景山遊楽園に行こう!」。広告でも「世界最大のディズニー風アトラクション」を宣伝。園内ではミッキーやミニーマウス、くまのプーさん、白雪姫、ドナルドダックなどのほか、キティちゃんやドラえもんそっくりの人形や像、絵などを多用し、1日からの大型連休「黄金週間」には、これらの着ぐるみが園内を練り歩き、子どもらとの記念撮影に応じるなどしていた。 これらの様子が今月初めから日本で報道され、問題視された。園側は当初メディアに対し「積極的に模倣したのではない」「グリム童話を題材にしたオリジナルキャラクターだ」「(ミッキー風キャラクターは)耳の大きな猫だ」などと主張していたが、ディズニー社の弁護団が接触してきた直後の9日ごろから態度が急変。「白雪姫と七人のこびと」そっくりの像が突然壊されたり、キャッチフレーズが書かれた看板が外されるなど、そっくりキャラの使用を自粛し“証拠隠滅”に思える対応が始まった。 同園は国営で、86年に開業した中国最大級のテーマパーク。約34万平方メートルの敷地に約70のアトラクションがあり、年間約150万人が入場するとされる。人気遊園地の「パクリ問題」がこれ以上拡大すると、来年の北京五輪を前に国そのもののイメージダウンにもつながりかねず、中国国内にも懸念が広がり始めている。 北京の偽ディズニーランド、本家が告発 やっと動いたか、遅すぎですね。
by Rock_Hill
| 2007-05-14 21:43
| 国際
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